
ごあいさつ
この度、第3回群馬県薬学大会を令和2年5月17日(日)に開催する運びとなりました。
本大会は、群馬県薬剤師会と群馬県病院薬剤師会がお互いに学術、技術の向上を目指しながら、薬物治療の向上、安心安全な薬物療法の提供、ならびに薬事衛生の増進に寄与することを目的として開催する、合同の学術大会です。これまで、第1回、第2回ともに各々約600人の参加者のもと、盛会のうちに幕を閉じることができました。
第3回群馬県薬学大会は「人と人、薬と人をつなぐ薬剤師」をメインテーマと致しました。2025年問題を間近に控えて薬剤師の活躍に期待が寄せられ、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(通称薬機法)の改正も迫り、薬剤師が本来の働きを発揮するために、また薬物療法に欠かせない役割を持つ医療従事者として存在するための薬剤師の在り方など、臨床薬学を実際の現場でどのように活用していくかが課題となっております。第3回群馬県薬学大会は令和2年4月の診療報酬、調剤報酬改定の直後に開催されます。薬機法の改正を控えており、医薬品の適正使用のために、薬剤師が患者さんと医師をはじめとした他職種との架け橋となる存在であり続けることを、参加者および県民とともに考えられる大会にしたいと準備を進めております。
昨年同様、県民の健康増進と啓発に寄与すべく県民公開講座や健康相談も予定しております。医療の目的が病気を治すということと共に、現在の状態を維持するということも重要な要素となっている中で、県民一人一人が薬のことをもっと知り、薬と正しくつきあいながら、自分自身が薬物療法に主体的に関わっていく必要があります。群馬県薬剤師会と群馬県病院薬剤師会は、群馬県内唯一の薬学部である高崎健康福祉大学薬学部とも協力体制をとりながら、後進の育成や薬剤師の資質向上に努めております。様々な組織で働く薬剤師が、この薬学大会を通じて、研鑽を積んでいただくと共に、交流を深めることで、医療の担い手の一人として堂々と活躍するための資質を獲得できるような場となることを期待しています。
大会長
一般社団法人 群馬県薬剤師会会長
武智 洋一郎
副大会長
群馬県病院薬剤師会会長
坂下 可奈子